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【第一章 女】





プレイボーイたる君。

プレイボーイたらんことを欲する君に、
円楽がしばしの時間をさくことにする。

始めにはっきり言っておこう。

プレイボーイの全ては女である。

女、この世の中で君の全てを投げうつに値する唯一のもの……
そして目的は一つ。

征服するためのテクニックは、僕が教えよう。
あとは、君にまかせる。

なぜならば、ベッドに入ってからは言葉を必要としないから……










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【第二章 ギャンブル】





人類の歴史が始まったと同時にギャンブルの歴史は始まった。

人間には二つのタイプがある。

人にだまされるタイプ。

人をだますタイプ。

プレイボーイの君は後者でなければならない。

ギャンブルの鉄則は、勝つこと、そこに涙はない。

プレイボーイも涙を必要としない。

プレイボーイ、ギャンブル、切っても切れないもの……
いや、切ってはいけない。

プレイボーイにギャンブルはまとわりついて離れないだろう。








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【第三章 酒】





君はブランデーか?それともウイスキー?
ワイン?それとも酒?日本酒かな……

それともアルコールを口にしない……

いやどちらでも結構。

但し、酒の話しを嫌ってはなるまい。

よく、「酒に飲まれるな」、と言う。あれは間違っている。

僕にいわせれば酒に飲まれろ!

飲まれても未だプレイボーイの行動を本能的にとる。

これでこそ、プレイボーイ、


そして、プレイボーイの酒であろう。











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【第四章 ファッション】





私がいつも身につけているものを紹介しておこう、
スーツ、生地はイギリス最高級品、
フインテックス。ワイシャツ、イギリスのビエラ、
ネクタイは、スイスのアーツ。下着はフランスのエミナンス、
靴はイタリアのマレリー。

全部、嘘である。


が、これだけのことが言えるということ、

私が何を言わんとするか判るであろう。

最後に一つ、ネクタイに合わせてスーツを作る心構えを持て。


さらにもう一つ、流行を追いかけろ。








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【第五章 車】





プレイボーイの君に一言忠告しておこう。

プレイボーイにとって、車など単なる小道具にすぎない。

車は人間が作った第三の足だと思え。

カーセックスなど言語道断、
プレイボーイにあるまじき行為だ。

車は動く密室ではない。

イギリスのジョークに、
「車を運転しながらキッス出来るのは、
彼女を愛していないから……」










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【第六章 セックス】




セックスの話しをしようか……

セックスは頭脳ではない、肉体である。

セックスについて聞きたかったら、君の肉体に聞け!











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【第七章 ダンス】






ダンスはスポーツではない。

ダンスは、セックスの前戯だと思え。

ダンスでエネルギーの全てを使い果たすな、

リズムは心臓、メロディは愛撫、
リズムは乱さず、愛撫しつづけろ。

軽く、そして強く……心をとかしても、
肉体をとかすような、おろかなことはしないでくれ。

プレイボーイはダンスの後に
待っているものがあるから……










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【第八章 音楽】





君はバッハ、モーツァルト?

マイルス・ディヴィス、ソニー・ロリンズ?

フランク・シナトロ、ハリー・ベラフォンテ?

プレスリー、モンキーズ?

それとも、青江美奈、森進一、の音楽を好むか?

君は、女がいなくても一晩中耐えられる音楽を好むべきだ、


但し、女のいる場合は女の好む音楽を聞きなさい……










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【第九章 スポーツ】





君はスポーツをやるかな?

やる……よろしい。

やらない……なおよろしい。

何故、プレイボーイにはスポーツを必要としないから、

なぜならば、余計なことで体を動かしたくないから……


こと、僕の場合はとくにね……











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【第十章 ビジネス】






仕事と女を切り離す……
そんな器用なことが出来ますか。

ビジネスには女は禁物……そんな馬鹿なことがありますか。

ビジネスと女、両立させてる奴がいるではないか、

たとえばこの僕をみなさい。

まあ、そこまでいかなくとも、
ビジネス、女、両方に熱中出来ない奴など、くそくらえだ、


ビジネス、女、いっぺんに熱中しよう。


成功者に女はつきもの、歴史が物語ってるではないか。










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【第十一章 話術】





落葉ふりしきる中、
僕は彼女と肩を並べて歩く

彼女の肩に落ちた一枚の枯葉をそっと取り、
じっと瞳をみつめ……こう言う。「君の心にパリがある……」

女を口説くのに多く言葉は必要としない。

女を口説く時は「何を言うか」より

「何処で黙るか」の方が難しい。











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【第十二章 エチケット】




プレイボーイたるもの、
如何に女を口説くかより、
如何にうまく別れるかが肝心。

では、別れの言葉を一つ。

「別れなければ君、また逢えないじゃないか……」

この一言あるのみ。

そして、最後に一言、
プレイボーイたる君に言っておこう。

僕は人に裏切られたことがない。

なぜならば人を信用したことがないから。














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女性の口説き方を
ジャズの調べに乗せ、独特の語り口で聴かせる
円楽師匠の「プレイボーイ講座 12章」。

まさかの円楽師匠というのにも驚きですが、
とにかくその台詞全てが「かっこいい」............


演奏はもちろん、
是非、全章しっかりと耳を傾けてみて下さい。

※CDも絶賛発売中

男とは何たるかが、そこに....(笑)


大野さん、早速購入しました。











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